RPAと会計事務所(1)~導入するための課題

経理・税務のプロである会計事務所は、RPAとの融合性の高い業種のうちの一つです。
全10回に渡ってお伝えしていきます。

1回目は、導入するための課題についてお伝えしたいと思います。

会計事務所で普及している事例としては、
人手不足からくる単純作業の排除をするための導入と
事業環境の変化を考えて先行しての導入が増えていると思います。

上手くいきやすいのは、後者が多いと感じております。
理由としては、明らかですが現状で業務オーバーしている環境でロボットを整備する時間
をある程度取らないといけないのですが、それが取れないので作成する時間が無い。

コストをかけてベンダーに作成を依頼するケースもありますが、その場合の打ち合わせの時間
検品・修正等でも時間がかかります。何より先生方の事務の流れを深く知るベンダーが非常に
少ないのも事実です。また税務ソフト側で変更があれば、都度ベンダーに依頼する必要も出てきます。

それでも導入が進んでいる理由は、システムを選ばないというところです。
TKCさん・JDLさん・MJSさん・ICSさん等であってもwindows10で動くパソコンであれば
対応が可能です。つまりマウスとキーボードで操作ができるものは全て問題なく利用が可能です。

一人税理士事務所の先生の普及が進んでいるのも、人材を採用する前に、一人でできる業務量を
ロボットと共同して増やして人材を採用することになったとしても、人でしかできない業務だけを
人にお願いして、ロボットで業務を流すという環境づくりを考えた先生も増えています。

会計事務所RPA研究会では、レシピと言われる会計事務所で使われる税務ソフト・会計ソフト
向けのロボットが多数ありますので、まだ時間を大幅に軽減できます。

次号は、ロボットの普及の歴史をご紹介をさせて頂きます。