今回の豆知識では、クラウドについて考えていきたいと思います。クラウドが最近は、もてはやされており、万能であるとよく言われ言います。それをよく言われる比較としては、下記の比較表でよく説明されます。
クラウド | オンプレミス | |
コスト | 利用した分の課金(無駄なコストを低減) | 初期導入費用が発生 |
セキュリティ | インターネット経由の為適切なセキュリティ対策が必要 | 社内に設置されるため社内利用には安全性が高い |
災害対策 | データセンターに設置されており原則(考慮不要) | 自然災害の考慮と設置場所の検討が必要 |
固定費用 | クラウド側で対応(考慮不要) | スペース費用・電気代・空調費用要 |
システム更新 | ハードウェアサポート終了によるリプレイス検討不要 | ハードウェアサポート終了により5年に1度以降が原則必要 |
システム関連 | ハードウェアの調達検討が不要 | ハードウェアの調達検討が必要 |
ハードウェアの障害対策 | クラウド側で対応(復旧は比較的に早い) | 障害パーツの取り寄せ等が必要(復旧に長短が発生しやすい) |
インターネットのセキュリティが確保される環境であれば、クラウドは、非常に有効で万能なツールになると考えられます。しかしながらまだまだ中小企業では、コスト対効果を考えるとオンプレミスになるケースがまだまだ多いのも現実です。その一つの原因は、クラウド基本構成でセキュリティを考慮した見積もりを取った場合まだまだ高額になることが多いです。
コストで利用した分の課金という利点はあげられますが、セキュリティを担保した場合ですと想像以上にコストが上がることがあります。クラウドで向いている業務は、短期間にチケット購入等でアクセスが集中するような運用の場合は、強力にその特徴を発揮できる場合もあります。
ここ数年連続して値下げが進んでいますが、利用する業務内容とその効果を考えて検討が必要だと思います。クラウド側もセキュリティを高く担保したプランでも低価格でリリースされていくことが今後期待されます。