会計事務所博覧会(10月18日)

AI時代における税理士の役割:デジタル化の波を乗り越え、顧客に寄り添うために

税理士3名が、AI時代における税理士業界の現状と未来について、デジタル化やAIとの共存を軸に熱く議論しました。

1. AIは敵か?味方か?:時間軸と活用法で変化する関係性

    • AIは、短期的には税理士の業務効率化を実現する「味方」となりえます。
    • しかし、長期的には、AIがより高度な業務を代替する可能性もあり、油断は禁物です。

重要なのは、AIを「脅威」と捉えるのではなく、「ツール」として捉え、積極的に活用しましょう。

  • AIを活用することで創出された時間を、より人間らしい業務、顧客とのコミュニケーション、高付加価値業
    務に充てることが重要です。

2. デジタル化の波:変化を恐れず、進化を続ける事務所だけが生き残る

    • 会計業界におけるデジタル化は、もはや避けては通れない流れです。
    • デジタル化は、業務効率化だけでなく、働き方改革(テレワーク導入など)にも繋がる重要な要素です。
    • 事務所運営、人材採用・育成においても、デジタル化を前提とした体制構築が必要不可欠です。
    • 変化を恐れず、常に新しい技術やツールを取り入れる柔軟性を持ち続けることが重要です。

3. 生産性の低い業務との向き合い方:顧客にとって本当に必要なサービスを見極める

  • 記帳代行などの「生産性の低い業務」を、安易に切り捨てるべきではありません。
  • 顧客のニーズは多様化しており、一律に「切り捨てる」という発想は危険です。
  • 生産性の低い業務であっても、顧客との信頼関係構築に繋がる場合もあります。
  • 重要なのは、顧客にとって本当に必要なサービスは何かを常に考え、業務内容を最適化していくことではないでしょうか。

4. AI時代を生き抜くために必要なこと:変化を楽しみ、人間らしさを活かす

  • 最新技術やツールに関する情報収集、情報共有を積極的に行い、常に学び続ける姿勢を持ちましょう。
  • 事務所規模や顧客層に最適なツールを選定し、効果的に活用しましょう。
  • デジタル化に対応できる人材の採用、育成を行い、事務所全体のレベルアップを図りましょう。
  • 変化を恐れず、常に新しいことに挑戦するマインドを養いましょう。
  • デジタル化を進めながらも、顧客とのコミュニケーションや人間関係を大切にすることを忘れてはいけません。

結論:デジタル化と人間らしさの融合が、未来の税理士の鍵となる

AIやデジタル化は、税理士業界にとって「ピンチ」ではなく「チャンス」です。 これらの技術を活用することで、生産性を高め、より人間らしい、創造的な仕事に集中できます。 重要なのは、変化を恐れずに受け入れ、積極的に行動することです。 そして、デジタル化を進めながらも、顧客とのコミュニケーションや人間関係を大切にする「人間らしさ」を活かすことが、AI時代を生き抜くための重要な鍵となるのではないでしょうか。