会計事務所サミットの感想について

初めて会計事務所サミットに参加しました

先日、私は初めて会計事務所サミットに参加する機会を得ました。想像以上に多数の来場があった感じを受けました。このサミットでは、テレビ業界の著名人であるテリー伊藤さんが、税理士業界への提案を行いました。その内容は非常に興味深く、業界のイメージ刷新に関するものでした。以下まとめてみました。

税理士業界のイメージ刷新:若者・異業種との共創で新たな可能性を拓く

1. 税理士業界の現状と課題

税理士の仕事に対する誤解が根強く残っており、堅苦しい、地味、AIに代替されるといったネガティブなイメージが先行しています。実際には、顧客の経営課題や人生に寄り添い、多岐にわたる相談に乗る、やりがいのある仕事であるという実態が十分に伝わっていないのが現状です。

また、女性比率の低さも課題です。現状では男性中心の業界と思われがちですが、女性ならではの視点やコミュニケーション能力が活かせる仕事であることをアピールしていく必要があります。

2. 税理士のイメージ刷新のための提案

テリー伊藤さんは、エンタメ業界のノウハウを取り入れることを提案しました。例えば、「税務」×「カウンセリング」というアプローチです。顧客の悩みに寄り添い、心のケアまで行う「タックスカウンセラー」という新しい肩書きを導入することで、親しみやすく、相談しやすいイメージを打ち出し、特に若年層への訴求力を強化します。

さらに、ドラマやテレビ番組での積極的な露出も重要です。税理士の仕事の魅力や社会貢献性をドラマやバラエティ番組を通して広く発信し、エンターテイメント性を持たせることで視聴者の興味関心を高めます。デジタル技術の活用も見逃せません。AIを活用した税理士サービスの開発や顧客とのコミュニケーション強化、税理士の分身となるAIキャラクターを制作し、親しみやすさを演出します。

3. 税理士業界が、若者・異業種との連携による新展開

大学との連携により、大学内に税務相談窓口を設置し、学生のうちから税理士との接点を創出します。これにより若い世代の起業を支援し、将来的な顧客獲得に繋げようという内容でした。異業種とのコラボレーションも重要です。スポーツ業界やエンタメ業界など、これまで接点の少なかった分野に進出し、税務・会計の専門知識を活かして新たなビジネスモデルを創造します。さらに、新たなコンサルティングサービスの創出として、外資系コンサルとは異なる日本人に寄り添ったコンサルティングを提供し、企業の成長だけでなく経営者や従業員の心のケアまでサポート出来るカウンセラーが次代の要請ではないでしょうか。

まとめ

このサミットを通じて強調されたのは、税理士業界が積極的に変化を受け入れ、エンタメ業界のノウハウやデジタル技術を活用することの重要性です。若者や異業種との共創を通じて、税理士はより社会に開かれた、魅力的な職業へと進化できます。特に、税理士の仕事はAIでは代替できない人間味あふれる役割があり、この事実を広く発信することがより今後は求められる印象を受けます。また、柔軟な発想で新しいアプローチを試みる姿勢が、業界全体のイメージ刷新につながると結びでした。中々聞くことが出来ない内容でしたので学びが多い内容でした。