interop 2025のご報告

今年もまた、恒例となりましたInterop2025へ参加するため、幕張メッセへと足を運びました。長雨の合間に夏の日差しが顔をのぞかせる6月の、心躍る年中行事です。

思えば昨年は、今となっては少し無謀とも思える夜行バスでの移動でした。深夜バスの狭い座席に身を預け、浅い眠りを繰り返しながら夜を明かしたのも、懐かしく思い出されます。

そこで今年は少し知恵を使いまして、半年以上も前から空路の手配を済ませておきました。神戸の空を飛び立ったスカイマークは、あっという間に私を羽田まで運んでくれます。空港から会場まで直通のバスが出ているのも誠に都合が良く、乗り換えの階段や人混みを考えると、これほど楽なことはありません。

驚いたのは、費用はさして変わらないのに、体への負担は雲泥の差だということです。翌日に疲れを残さないことが何より大切でした。万全の体調で最新技術を知る有り難みを、会場の熱気の中でしみじみと感じ入った次第です。

来年もまた、元気にこの場を訪れたいものです。そのためにも、早めの計画と予約が肝心だと、改めて心に刻んだ今年のInteropでした。

AIの熱狂と、その先に見えたもの

さて、万全の体調で臨んだ今年のInterop。おかげさまで多くのセミナーに顔を出し、様々な企業の方々と名刺を交わすことができました。中には後日の商談に繋がりそうなご縁もいただき、これ以上ない収穫であったと、感謝に堪えません。

会場を歩いてみて、今年の潮流はあまりにも明白でした。まさに「生成AI、AI、AIの年」。どのブースを覗いても、どのセミナーに耳を傾けても、その文字と音声が躍っています。セキュリティ、画像認識、プログラム開発からアプリケーションに至るまで、まるで金太郎飴のように、切り口は違えど中身はAI一色といった様相です。

こうした流行り廃りは、我々のいる業界ではよくあること。しかし今回の波はことのほか大きく、この熱気は当面の間、続いていくことでしょう。技術が大きく舵を切るとき、そこには必ず新しい商機が生まれる。その真理を改めて実感いたしました。

そんな熱気の中で個人的に嬉しかったのは、グーグルさんがブースを構えておられたことです。日頃からお世話になっているサービスの、かねてからの細かな疑問を専門の方に直接伺うことができ、長年の霧がすっと晴れるような思いでした。

一方で、AIの華やかな舞台を眺めながら、ふと、その足元を支える技術にも静かな、しかし確実な変化の兆しを感じたことも記しておきたいと思います。クラウドを基盤としたシステムはもはや当たり前となり、さらにその先、ブロックチェーン技術を用いたDAO(自律分散型組織)のような、「分散管理」という考え方が随所で語られていました。

一つの強力な中央集権的な仕組みから、個々が自律的に繋がり管理し合う仕組みへ。この技術の流れが、昨今の社会情勢とどこか重なって見えたのは、考えすぎでしょうか。政治や経済の世界でも、旧来の中央集権型が軋みを上げているように感じられてなりません。

技術と社会は無関係のようでいて、実は深く、密接に影響し合っていると感じました。

野球場と幕張メッセ

空港で少し休憩のつもりで入りましたがくつろぎ過ぎて最後から2番目の搭乗してしまいました!!過ごしやすい空間でした。