AIとは?
AIという言葉が生まれたのは1950年代。研究者たちは、「人と同じように考える知的なコンピューター」のことをAIと呼びました。
Artificial Intelligence(アーティフィシャル インテリジェンス)の略。Artificialは「人工的な」、Intelligenceは「知能」という意味です。
つまり、「人工知能」と「AI」はまったく同じことを指しています。
第1次AIブーム
- 1950年代後半~1960年代
- パズルや迷路のように、ルールとゴールが決まっているものしか扱えなかった
- 1980年代~1990年代前半
- 知識やルールを完全に覚えさせたりするのが難しく、データがない問題に対応できなかった
- 2000年代半ば~
- 「ディープラーニング」の登場で、AIの応用や研究が加速
テレビやニュースなどで、「ディープラーニング(深層学習)」という言葉を聞いたことがありませんか?
2010年代に普及したディープラーニングによって、AIは飛躍的な進化を遂げました。
ディープラーニングってなに?
人間の脳は、神経細胞(ニューロン)どうしがつながって、ネットワークをつくることで、情報を次から次へと伝達していきます。
ディープラーニングは、脳の神経細胞のネットワークをまねて、AIにものごとを学習させるための手法のことです。
コンピューターが自ら学習するためのしくみのことを、「機械学習」といいます。
機械学習の中で現在最も注目されている手法が、ディープラーニングです。
ディープラーニングは特徴を自ら見つけ出す
ディープラーニングは、画像などのデータに含まれるさまざまな特徴を、自分で見つけ出すことができます。
例えば、チューリップとヒマワリを見分けるときに、これまでは「色や花びらのカタチに着目してね。」というような指示が必要でした。
でも、ディープラーニングは大量の画像を読み込ませるだけで、その画像に含まれる特徴を自ら抽出します。
すでにAIが活用されている分野
カメラで顔を写すことによって、本人であることを認証できる「顔認証システム」。空港の入国審査や、スマホのセキュリティ、警察の犯罪捜査などですでに使われています。
天気予報でも画像認識AIが使われています。人工衛星がとらえた雨雲の画像をAIに学習させることで、天気予報の精度が上がります。
2016年11月に、Google翻訳にディープラーニングが導入され、翻訳の質が大幅にアップしました。このような自動翻訳システムでは、人間による対訳データをもとに翻訳しています。
AIは、これからどんどん進化進んでいく技術で、人が介在が必要だった領域を変えていく力が秘められています。