RPAの種類

RPAの種類と特徴

以前にも触れましたが、改めまして大事なことなので、RPAには、3種類の大きな分類があります。

「サーバー型」  ソフトウェアをサーバーにインストールして、ロボット制御を集中管理する方法

「デスクトップ型」 ソフトウェアをパソコンにインストールして、ロボット制御は分散管理する方法

「クラウド型」  クラウドサーバー上のソフトウェアをWeb経由で利用する方法

どのRPAを選択すべきか?

●導入コストを抑えたい場合はデスクトップ型RPA

従業員のパソコンにインストールするデスクトップ型RPAは、導入コストが比較的安価で全社的に管理する必要がないため、コストが安く済む点がメリットです。

そのため、資金が潤沢でない場合や、まずは小規模でRPAを導入したい場合には、デスクトップ型RPAが最適でしょう。

●自社で自由にカスタマイズしたい場合はサーバー型RPA

サーバー型RPAは、自社サーバー内でロボットを働かせるツールのため、専門的なスキルを持つエンジニアを抱える企業であれば柔軟なカスタマイズが可能です。

ただし、カスタマイズに必要な設備やエンジニアは基本的に自社で用意する必要がありますので、コストが高くなるというデメリットがあります。

●クラウドサービスの業務を早急に自動化したい場合はクラウド型RPA

クラウド型RPAのメリットは、導入までのリードタイムが他の型に比べ短い点です。そのため、すぐにRPAを導入したい企業に向いています。Webブラウザ上かクラウドサービスに限られますので注意しましょう。

●全社横断的に業務効率化をしたい場合はサーバー型

RPAによる自動化を全社レベルで大規模に推進したい場合には、サーバー型RPAがおすすめです。サーバー型RPAは、扱えるデータ量やロボットの制作数も多いため、自社で自由に環境構築や開発が行えます。

エンジニアによる管理運営が重要です。

●非エンジニアの従業員が導入する場合はデスクトップ型やクラウド型

RPAを導入・運用する担当者が、非エンジニアという企業も多くなっています。非エンジニアがRPAを導入・運用する場合には、デスクトップ型やクラウド型のRPAが向いています。

どちらもユーザー主導で導入や運用がしやすく、既存の業務システムに影響しない形で作業の自動化が行いやすいためです。デスクトップ型やクラウド型のRPAであれば、非エンジニアが部署単位で独自に作業の自動化を推進することができます。

●機密性の高い情報を扱う場合はサーバー型かデスクトップ型でも専用PCを

個人情報や、顧客情報など会社の機密情報を扱う作業をRPAによる自動化の対象にする場合は、やはりセキュリティ面が堅牢なサーバー型RPAを利用するか、デスクトップ型でも専用PCを容易するべきでしょう。